プレスリリース

May 18, 2021

グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)シャーガス病、ブルーリ潰瘍、リーシュマニア症の製品開発に約9.6億円の投資を決定

公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(以下、GHIT Fund)はこのたび、顧みられない熱帯病(NTDs)であるシャーガス病、ブルーリ潰瘍、リーシュマニア症に対する診断薬・治療薬開発4件に対して、総額約9.6億円の投資を行うことを決定しました*。(別紙1、2)

 

GHIT FundのCEOである大浦佳世理はこのたびの投資案件発表に関して次のように述べています。「このたび、新たに4件のNTDs向けのプロジェクトへの投資を発表できることを嬉しく思います。世界保健機関(WHO)の2030年に向けたNTDsロードマップにおいて、新たな診断薬への投資は、NTDsの制圧していくために必要不可欠です。今回、投資が決定した、国際的なパートナーシップによるブルーリ潰瘍と先天性シャーガス病の診断薬開発は、いずれも資源が限られた環境下で使用可能なポイントオブケアツールとして、病気の早期発見・早期治療に極めて重要な役割を果たすものです。また、リーシュマニア症の治療薬開発において、The Drugs for Neglected Diseases initiative (DNDi、ジュネーブ)と日本のパートナーとの間で、基礎研究および非臨床段階の2つの新たなパートナーシップが締結されました。これにより、GHIT Fundそしてグローバルにおけるリーシュマニア症のポートフォリオが強化されるとともに、これらのプロジェクトを通じて、顧みられない患者のための新たな治療薬開発をさらに推進していきます。」と述べています。

 

2021年5月18日現在、61件のプロジェクトが進行しており、内訳として、31件の標的・探索研究、21件の非臨床試験、9件の臨床試験**となります。(別紙3)GHIT Fundのこれまでの累積投資金額は約260億円となります。

 

 

注記

* これらの案件は、2020年6月〜2021年1月にかけて実施した公募RFP2020-002(標的研究プログラム、スクリーニングプログラム、ヒット・トゥ・リードプログラム、製品開発プログラム)の中から選定され、2021年2月に開催された理事会にて承認されたものです。

* *診断薬開発において、途上国における 患者サンプルを使用した臨床的妥当性の評価を行う段階に入った案件については、表現の便宜上、臨床試験として扱う。