Leadership

選考委員会

治療薬、ワクチン、診断薬における研究開発において豊富な知識と経験を持つ国内外のエキスパートにより構成され、プログラム申請者からの申請書、及び進捗報告書の審査・評価を行い、その結果に基づいて、理事会に対して投資案件を推薦する。なお投資プログラムとの利益相反の可能性を排除するため、選考委員会には民間企業の役職員を含んでいない。
選考委員長
アン ミルズ ドゥガン
コンサルタント

Ann Mills-Duggan博士は、2010年にウエルカム財団に入社し、トランスレーション部門の責任者として様々な職務に携わってきました。ウェルカム・トラストへの参画以前は、グラクソ・スミスクライン社、グラクソ・ウェルカム社、そしてUCBと、20年以上製薬業界にて研究、ライセンシング、アライアンス管理、生命科学分野への投資に携わる。バース大学卒業後、インペリアル・カレッジ・ロンドンで博士号を取得。現在はロンドンを拠点としたコンサルタントとして、GHIT Fundの選考委員を務めることに加え、韓国のRIGHT Fundを含む様々な組織と連携して活動しています。

選考委員
石井 健
東京大学医科学研究所 教授

平成5年横浜市立大学医学部卒業。3年半の臨床経験を経て米国FDAにて7年間ワクチンの基礎研究、臨床試験審査を務める。平成15年帰国しJST・ERATO審良自然免疫プロジェクトのグループリーダー、大阪大学・微生物病研究所・准教授を経て、平成22年より平成30年まで医薬基盤健康栄養研究所アジュバント開発プロジェクトリーダー、ワクチンアジュバント研究センター長、平成22年より現在まで大阪大学・免疫学フロンテイア研究センター教授。平成27年―29年まで日本医療研究開発機構(AMED)に戦略推進部長として出向、現在同科学技術顧問を務める。平成31年より現職。

選考委員
上村 尚人
大分大学医学部臨床薬理学講座 教授

臨床薬理学、特に臨床開発における重要な意思決定を導くためのFIH / POC研究に特化した幅広い経験を有しています。現在大分大学医学部附属病院で臨床薬理学センターを率い、多くの臨床試験のPIを務めています。過去にはメルク・リサーチ・ラボラトリーズ臨床薬理学部門のディレクター/シニア・プリンシパル・サイエンティストとして早期臨床開発案件を計画、実施、分析していました。現在、大分大学医学部の教授を務め、大阪大学医学部附属病院特任教授、理化学研究所の臨床開発ディレクターを兼任しています。

選考委員
小山 裕雄
国立研究開発法人 理化学研究所 環境資源科学研究センター
創薬化学基盤ユニット 基盤ユニットリーダー

過去20年以上に渡り、米国大手製薬企業(メルク社)とベンチャー創薬企業においてメディシナルケミストリーを用いた低分子創薬に従事した経験を有する。これまでに2型糖尿病、喘息、希少疾患などの領域で開発候補化合物の創出に携わってきた。帰国後の平成25年からは、理化学研究所において日本国内の多くの大学、国立研究所などとの共同研究を通して幅広い疾患領域でのアカデミア発創薬を推進している。東京大学薬学部卒業、同大学院博士課程を修了し薬学博士号取得の後、米国マサチューセッツ工科大学化学科に博士研究員として留学した。

選考委員
ティモシー ジンクス
ウェルカム 感染症対策 責任者

2021年より現職。抗微生物薬耐性の研究、治療薬と診断薬の研究開発の推進をリードする。現職以前は、ウェルカムの薬剤耐性感染症対策の戦略的優先分野を立案・主導し、2億5,000万ポンドを超える予算を投入した。それ以前は、いくつかの治療分野、特に感染症やオンコロジーにおいて、治療薬、診断薬、デバイスを中心とした、初期段階の製品開発を支援するプロジェクトのポートフォリオを管理。 2012年にウェルカムに参画する以前は、生物学的治療法の研究開発で10年以上の経験を積み、その後、事業開発、ライセンス供与、市場調査にコンサルタントとして携わる。化学者から分子生物学者に転身しており、ジョージア大学で化学の理学士号、プリンストン大学で修士号と博士号を取得。 ハーバード・メディカル・スクール、ダナファーバー癌研究所、MRC国立医学研究所での幅広い学術研究経験を有する。

選考委員
ケン ダンカン
ビル&メリンダ・ゲイツ財団
Discovery & Translational Sciences部門次長

ビル&メリンダ・ゲイツ財団において、結核、マラリア、蠕虫感染症、下痢症を含む、多岐にわたる感染症の治療薬開発プログラムを指揮。これまで16年間にわたって製薬企業に在籍し、直近ではグラクソ・スミスクライン社にて開発途上国に蔓延する疾患対策のディレクターを務める。エジンバラ大学卒業後グラスゴー大学において博士号を取得。マサチューセッツ工科大学及びハーバード大学医学部にて博士研究員として勤務した経験も有する。

選考委員
アナ カリン ティデン
創薬化学専門家

創薬化学者でありプロジェクトリーダーとして、25年以上の国際経験を有する。スウェーデン及び英国において、アストラゼネカ社のアソシエイトディレクターとして勤務し、感染症、中枢神経、呼吸器及び炎症といった多くの治療分野において、研究プロジェクトを指揮し成功へと導いた。直近の8年間は、アカデミアや中小企業、製薬大手企業の独立したコンサルタントとしてプロジェクトを主導しデューディリジェンスを行なっている。これまでに、ウェルカムトラストの評価者を務め、現在はアドバイザーであり、またベルギーCD3のサイエンティフィックボードのメンバーとしても活動している。ストックホルム大学にてMSc及び博士号を取得。ニュージーランド・ウェリントンにあるヴィクトリア大学にて博士研究員としての勤務経験も有する。現在は、スウェーデン・ストックホルムを拠点に、創薬化学専門家として活動する。

選考委員
カレン L. ミンジ
コンサルタント

製薬から医療機器業界に至るまで、ヘルスケア領域において25年以上の経験を有する。ジョンズ・ホプキンス大学公衆衛生大学院で生化学の博士号を取得し、Agouron Pharmaceuticals社でポスドク研究員として勤務。直近ではChromaCode社でヴァイスプレジデント兼最高科学責任者を務め、それ以前はノバルティス・ワクチン&ダイアグノスティックス社、ナノジェン社において診断薬分野で指揮した。キャリアを通じて、複雑な検査をより簡易にする新しい多重分子技術の開発と普及をリードしてきた。また、低中所得国において医薬品や診断薬の臨床研究を主導し、公衆衛生の向上を支援するプログラムマネジメントを行ってきた。現在は、米カリフォルニア・サンディエゴを拠点にコンサルタントとして活動する。

選考委員
矢島 理恵子
スタンフォード大学医学部SPARKプログラムトランスレーショナルリサーチ
創薬イノベーションディレクター

スタンフォード大学SPARKにて創薬イノベーションディレクターを務める。SPARKでは、研究者や有志の業界アドバイザーからなるコミュニティとともに、創薬や診断薬プロジェクトにおけるリスクの低減 や、臨床までの最短の道筋を特定するための活動をする。ケミカルバイオロジーの博士号を取得し、米国科学アカデミーのサイエンスポリシーフェローとして勤めた経験を有する。また、ワシントンDCにあるアメリカ科学振興協会(AAAS)にてアソシエイトプログラムディレクターを務め、学際的な共同研究、実践及び評価について科学コミュニティに対し 助言を行ってきた。スタンフォード大学デザイン・リサーチ・センターの研究員として勤務した経験も有する。

選考委員
ポール ヨルゲンセン
コンサルタント

大手多国籍企業から小規模スタートアップ企業まで、体外診断用医薬品の開発、バリデーション、製造を専門として、バイオテクノロジー分野で30年以上の経験を有する。 カイロン社、後にバイエル・ダイアグノスティックス社では、アジア太平洋地域でB型肝炎およびC型肝炎の核酸アッセイの技術サポートを担当。 AcroMetrix Corporationの創業パートナーとして、薬剤耐性テストやジェノタイピング用のHIVおよび肝炎製品のポートフォリオを構築。 Tethys Bioscience社では、Tethys Clinical Laboratoryの設立を担当。 最近では、スタートアップ企業とともに臨床検査センターのライセンス取得や新しい診断用テストの立ち上げに携わった。 カリフォルニア大学デービス校で生化学の理学士号を取得。 現在はネバダ州リノを拠点にコンサルタントとして独立。

世界中の感染症および製品開発の専門家が、GHIT Fundの外部審査員としてプロポーザルの評価を行っています。