プレスリリース

December 8, 2020

グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)マラリア、シャーガス病の新薬開発に約2.3億円の投資を決定

公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(以下、GHIT Fund)はこのたび、マラリア、顧みられない熱帯病であるシャーガス病に対する新薬開発4件に対して、総額約2.3億円の投資を行うことを決定しました*。今回発表した案件のうち、新規案件が3件、継続案件が1件です。(別紙1、2)

 

GHIT FundのCEOである大浦佳世理はこのたびの投資案件発表に関して次のように述べています。「今回投資が決定した、マラリアとシャーガス病の探索研究は、様々な革新的で最新の技術やアプローチが用いるもので、大きな期待を寄せています。具体的には、ゲノム編集技術CRISPR/Cas9を用いたシャーガス病に特有の酵素の標的研究と機械学習を用いた候補化合物のバーチャルスクリーニング、核酸技術を用いた抗マラリア薬開発などです。また、日本の製薬企業とスイスのMedicines for Malaria Ventureとが連携し、新たな抗マラリア薬のヒット化合物・リード化合物探索を行っていきます。」

 

2020年12月8日現在、53件のプロジェクトが進行しており、内訳として、29件の標的・探索研究、16件の非臨床試験、8件の臨床試験**となります。(別紙3)GHIT Fundのこれまでの累積投資金額は約225億円となります。

 

 

注記

* これらの案件は、2019年11月〜2020年3月にかけて実施した公募RFP2020-001(標的研究プログラム、スクリーニングプログラム、ヒット・トゥ・リードプログラム、製品開発プログラム)の中から選定され、2020年6月に開催された理事会にて承認されたものです。

* *診断薬開発において、途上国における 患者サンプルを使用した臨床的妥当性の評価を行う段階に入った案件については、表現の便宜上、臨床試験として扱う。