プレスリリース

March 28, 2019

大浦佳世理氏  GHIT Fund CEO兼専務理事に就任

公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(以下、GHIT Fund)は、2019年4月1日付けで、大浦佳世理(おおうらかせり)氏がCEO兼専務理事に就任することを発表します。大浦氏は、これまで製薬業界において研究開発およびコマーシャルオペレーションに携わってきました。研究開発においては、臨床開発、薬事、品質保証、プロジェクトマネジメント、財務・リソースマネジメント、ポートフォリオマネジメント、ガバナンスなどに関する専門知識と豊富な経験を有しています。

 

GHIT Fundの会長兼代表理事である中谷比呂樹は、「創薬分野において幅広い専門性と豊富な経験を有する大浦氏のCEO兼専務理事への就任を心より歓迎いたします。GHIT Fundのビジョンとミッションを共有し、マネジメントチームの精鋭を率いて世界中の顧みられない人々のための新薬開発をともに推進して下さることを確信しています。」と述べています。

 

GHIT Fundの初代CEOであるBT・スリングスビーは、「大浦氏は、グローバルヘルスの課題解決のために必要不可欠である明確なビジョンと強い情熱を持っています。大浦氏のリーダーシップの下、GHIT Fundは日本が誇る科学とイノベーションを用いて、海外のパートナーと連携しながら顧みられない疾患に苦しむ患者のための製品開発をさらに推進してくれるでしょう。」と述べています。

 

大浦氏は、ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社(以下、BMS)にて、執行役員としてリージョナルR&Dオペレーションズシニアディレクター(日本・中国担当)を務め、2018年からはコマーシャルオペレーションズ・カスタマーエクスペリエンス部門を統括してきました。また、2016年からはBMS米国本社にて、B-NOW(BMS Network of Women)のグローバル・リード/ジェネラルマネジャーとして組織を牽引し、同社におけるダイバーシティやインクルージョンの推進に大きく貢献し、社外からも高く評価されています。また、BMS入社以前には、日系製薬企業において、臨床開発、薬事、品質保証、安全性管理やプロジェクトマネジメントなどの分野で経験を培ってきました。

 

大浦氏は日本で生まれ、日本と米国で教育を受けたのち、日米両国での勤務経験を有しています。大浦氏は、デンバー大学(化学・数学・経営学)を卒業後、テンプル大学薬学部(薬事・品質保証)で修士号を取得し、カペラ大学にて博士号課程単位(プロジェクトマネジメント)を取得しました。また、PMP(プロジェクト・マネジメント・プロフェッショナル)の資格を保有しています。

 

大浦氏は、この度のCEO就任にあたり、「CEO兼専務理事としてGHIT Fundに参画することを大変光栄に思います。グローバルヘルスの製品開発およびアクセスの分野において、GHIT Fundの評議会、理事会、選考委員会、アドバイザリーパネル、国内外の製品開発パートナー、およびステークホルダーの皆様と働くことを心待ちにしています。私は、科学とイノベーションを推進するためにはセクターを超えたパートナーシップが必要不可欠だと考えています。今後、GHIT Fundをリードし、日本と海外の機関によるグローバルパートナーシップを牽引していきたいと思います。既に発表されているGHIT Fundの第二期ストラテジックプランを受け継ぎ、今後2、3年以内に、必要とされる低価格の製品を世に送り出し、患者さんの手に届けることができるよう全力を尽くします。」と述べています。

 

GHIT Fund 評議委員からのコメント 

 

塩野義製薬株式会社 代表取締役社長(日本製薬団体連合会会長)

手代木 功氏

「大浦氏の製薬業界での経験と専門性は、GHIT Fundの第二期のストラテジックプランを達成するために極めて重要な役割を果たすでしょう。大浦氏の参画はGHIT Fundにさらに自信を与え、患者に革新的な製品を届けるという大きな目標に向けてさらなる歩みを進めると確信しています。」

 

ビル&メリンダ・ゲイツ財団 グローバルヘルスプログラムプレジデント

トレバー・マンデル氏

「GHIT Fundの最も優れた強みである、財団と企業、そして政府間の国際的な官民パートナーシップの価値を、大浦氏はさらに高めてくれることでしょう。」

 

ウェルカム ディレクター

ジェレミー・ファラー氏

「GHIT Fundの新CEO兼専務理事である大浦氏は、国際的な協働によりイノベーションを推進するでしょう。大浦氏は国際経験が豊富であり、日本と海外のコミュニティを繋ぎ、世界中の顧みられない患者のための製品開発とアクセスを促進してくれると期待しています。」

 

外務省 地球規模課題審議官(大使)

鈴木 秀生氏

「大浦氏には、日本が重視する人間の安全保障やユニバーサルヘルスカバレッジ(UHC)の一翼を担うGHIT Fundをさらに推進するとともに、日本の技術やイノベーションを用いた、低中所得国の患者さんのための製品開発を牽引してくれることを願っています。」

 

厚生労働省大臣官房総括審議官(国際担当)

池田 千絵子氏

「大浦氏のリーダーシップの下で、GHIT Fundは顧みられない疾患の制圧に向けて、国内外のステークホルダーと連携し、日本の科学技術の強みを十分に活かしていくことでしょう。」