イベント

November 20, 2023

【イベント報告】GHIT×FIND 合同セミナー・意見交換会:診断のイノベーション

グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)は、世界の健康へ革新的診断で貢献していく国際的な非営利団体である財団・FIND 執行役員副社長(渉外担当)のウィロ・ブロック氏、FINDリソース動員担当副ディレクターのアユシ・アグニホトリ氏を招聘し、FINDの戦略や業務内容、グローバルヘルスの概要を説明するセミナーと意見交換会を2023年10月20日(金)に開催しました。

 

エイズ、結核、マラリアの三大感染症の収束は、国連の持続可能な開発目標(SDGs)のひとつに掲げられる目標です。2030年に向けたSDGs目標を達成するためには、革新的な診断技術が重要なカギとなります。革新的な診断技術で世界に貢献する国際的な非営利団体であるFINDとGHIT Fundがパートナーシップでどのような貢献ができるかを伝えました。当日は日本のアカデミア・診断薬企業・製薬企業などから約30名にお集りいただき、有意義な議論が交わされました。

 

FINDは世界中で質の高い診断への公平なアクセスを確保することを目指し、国や地域社会、資金提供者、意思決定者、医療提供者、開発者を結びつけ、診断におけるイノベーションを促進し、検査が持続可能で強靭な医療システムにおいて不可欠なものになるよう注力しています。日本は新興市場におけるヘルスケアと医療システムを形成できる世界的リーダーであり、GHIT Fundとの長年にわたるパートナーシップにより患者により近いPOCT結核診断を可能にしました。また住血吸虫症に対する検査薬開発においても協業してきました。

 

過去15年間で760億米ドルがグローバルヘルスの研究開発に投資されており、アフリカ、アジア太平洋地域、ラテンアメリカではプライマリーヘルスケア診断の需要が2024年までに380億米ドルと急成長する見込みであると予想されています。
このような環境の中でFINDが果たす役目は大きく、主に以下に注力しています。

1) コンセプトから製造供給に至るまでのオーダーメイドの支援とオープンアクセスによるパートナーシップの推進

2) 研究開発、規制対応と薬事データ作成など、診断のバリューチェーン全体を通じたイノベーションの提供

3) 診断製品プロファイル(Target Product Profiles)など検査データベースなど、データやリソースに焦点をあてたサービスの提供

 

当日のセミナーの動画を一部公開していますので、詳しくはこちらをご覧ください。
※日英の逐次通訳となります。