イベント

December 10, 2021

【第4回目】 連続ウェビナー第2弾「顧みられない熱帯病との闘いにおける医薬品アクセス拡大の課題」

顧みられない熱帯病(NTDs)は、世界中で一般に「アクセスが難しい」とされる地域に暮らす人々の間で蔓延しています。彼らをNTDsから守るためには、優れた医薬品を開発するだけでは十分ではなく、それらの医薬品へのアクセスを確保することが必要です。このアクセスの確保は複雑な問題であり、一つの組織だけで達成できるものではありません。

 

NTD連続ウェビナー第2弾では、アクセスに関するいくつかの概念的な側面を明らかにし、アクセスに関する代表的な課題を様々な観点から議論し、それらを克服する方法を考えます。また、本連続ウェビナーでは、日本のアクターたちが、こうしたアクセスの課題解決に向けてどのように貢献できるかも考えていきます。

 

使用言語:英語(日本語による同時通訳あり)

参加費:無料

主催:日本顧みられない熱帯病アライアンス(JAGntd)

後援:グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)

 

ウェビナーの概要は、JAGntdウェブサイトからご確認いただけます。



第4回 「WHO/ESPENの視点:アフリカにおけるNTDsを対象にした国家対策プログラムの強化」

日時:2021年12月16日(木)17:00-18:00(日本時間)

参加登録:https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_nMc-1lM8RcWvKMMVJRTLeA

講師:モデステ・テゼンボン氏 世界保健機関 アフリカ地域事務局(WHO AFRO)ESPENプロジェクト地域技術担当官​​

 

セッション4では、アフリカで蔓延する5つのNTDsを制圧するためのWHOの地域プロジェクト、「顧みられない熱帯病の制圧のための拡大特別プロジェクト(ESPEN)」をご紹介します。ESPENは、アフリカ諸国と協力して、寄付された医薬品の集団投薬を加速するため、政治的、技術的、財政的リソースの動員に貢献しています。今回の講演では、ゲストのテゼンボン氏にWHOの立場から、寄付された医薬品を届けるために、アフリカ諸国でどのような支援が必要とされているのかをお話しいただきます。発展途上国間で医薬品を流通させる際の外部援助の重要性についても議論いたします。

 

第4回以降の予定

  • 第5回「医薬品業界へのナッジ①:製薬会社の取り組みの可視化」2022年1月

  • 第6回「医薬品業界へのナッジ②:特許はレバレッジか障壁か」2022年2月

  • 第7回「資金調達:誰が何のために支払うのか」2022年3月

 

過去に開催したセミナーの動画はJAGntdのYoutubeチャンネルからご覧頂けます。 

 

第1回「概念と定義:アクセスとは何か(米国のシャーガス病を例にして)」

 

第2回「開発者の視点:アフリカトリパノソーマ症(アフリカ睡眠病)の治療薬フェキシニダゾールについて」

 

第3回「国の視点:タンザニアの住血吸虫症に対する小児用プラジカンテルの使用について」