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STORY
マネージャー
投資戦略・企画兼マネジメントという部署で、GHIT
Fund(以下、GHIT)の主要事業である、治療薬、ワクチン、診断薬の製品開発に対して、公募の発表から投資を決定するまでの一連のプロセスや、投資後の各プロジェクトの進捗管理において、外部のパートナーの方々や社内でのコミュニケーション、調整を行なっていま
私は、2013年の6月から1年間ほどGHITでインターンとして在籍し、その後新卒で製薬企業に就職し、約3年間勤めました。最初の2年間はMRとして、千葉市内の病院や薬局に担当している製品の情報提供をしていました。その後、本社のマーケティング部に異動し、MRが使う資料、患者さん向けや一般の人が読む資料の制作や、Webコンテンツのアップデート等を担当し、疾患啓発を行なっていました。
前職では医師と日々コミュニケーションをとっていたので、医療関係者への接し方が身についたと思います。GHITでの業務でも、日々研究者の方と接するうえで、彼・彼女らの想いを少なからず理解しやすいという点で役立っています。また、製薬企業はコンプライアンスに大変厳しく、不正をしてはいけないというマインドを叩き込まれていました。GHITでは公募から投資、進捗管理という一連のプロセスを回すという立場にいるので、全員にとって公平性を大切にする意識を持って日々取り組んでいます。
インターンとして在籍していた頃は、スタッフの人数は数人のインターンを含めて、10人ほどでした。設立1年目でスピード感があり、マニュアル作成やシステム導入など、責任ややりがいのある仕事に多く携わることができました。何も無い状態から今後も使える良い資料や仕組みを考え、作っていくプロセスが楽しく、自分が取り組んだことが目に見えてすぐ反映されることに大きなやりがいを感じました。そして、それがGHITに形となって残っていくことを嬉しく思いました。
2017年2月にGHITに改めて参画しました。実は大学を卒業するときもこのままGHIT
で働きたいと思いましたが、他の社会経験を積みたかったこともあり、一旦別の道に進みました。私は幼い頃から社会のため、人のために働きたいという思いがあり、前職で担当していた製品も、患者さんに届くことで人を助けるということに変わりはなく、医師に担当製品を選んでいただき、患者さんに良く効いた、など効果について褒めていただいた時は、患者さんに貢献できたと実感しました。また、MRやマーケティングといった職種では、営業成績や目標に向かってチームとして一体感を持って取り組むことがでました。
しかし、私が本当にやりたいこと、その活動ができるフィールドで働きたいという気持ちが再燃していました。昔、幼少期に訪れたフィリピンで、現地に暮らす子供達を見たときに、自分と同じ年齢かそれより幼い子が学校に行かずに働いていたり、日常生活や学業に必要なものが購入できない、といった状況を目の当たりにしてショックを受けました。そんな困難な環境の中でも、現地の子供達はキラキラとした笑顔を見せてくれて、それ以来、途上国の人々の生活環境の向上に貢献したいという思いがずっとありました。たまたま、GHITでの採用ポジションが空いていたこともあって応募を決め、今度はインターンではなく社員としてGHITに携わる機会を得ました。
戻ってきて改めて思うのは、GHITには様々なバックグラウンドを持った人たちが集まっていることです。私が持っていない知識や経験を持っている人がたくさんいて、毎日一緒に働いていく中で新しいことを知り、刺激を受けています。これは自分を高めていく上で非常に重要なことです。また、年齢やポジションは関係なく、意見やアイディアを言えることも好きなカルチャーです。自分のアイディア次第では、プロジェクトを立ち上げることもできます。また、少人数で運営しているので、様々なプロジェクトに最初から最後まで関わることが出来ます。大変さがある反面、経験出来る事が多く、自分の成長に繋がっていると思います。
新しい経験といえば、この1年間で印象に残っていることは、2018年1月に行われた「選考委員会」の運営です。この会議は1年に2回ほど行われ、世界各国から参加者が集まり投資案件を審査する重要な会議です。会議の運営は初めての経験で、企画の段階から準備、当日の運営まで、細やかな対応などやる事はたくさんありましたが、周りのサポートも得て今では分からないことがなくなりました。また、会議の運営を進めながら、通常の業務をこなす必要もあり、2つの業務を効率よく進めるためのマネジメントは重要だと学びました。
選考委員会当日は、選考委員の方々や申請者の方々に、いつも通りホスピタリティに溢れる会議運営と、細やかな事前準備をしてくれてありがとう、という言葉を頂き、嬉しかったと共に成功してよかったという安心感でいっぱいでした。次回の選考委員会は6月に開催される予定ですが、より良い会議にすべく準備を進めています。
GHITはオフィスに入ったら全員の顔が見えるような、少ない人数の組織です。だからこそ、皆でたくさん話し合って、お互いに尊重し合って、チームワークの高い組織であるべきだと思います。私自身は、毎日出来るだけコミュニケーションを取って、誰とでも分け隔てなく関わり働こうと意識しています。前職ではストレートトークという、素直に建設的な話し合いをすべく、思ったことをストレートに話そうというカルチャーがあったので、それも影響しているかもしれません。
また、一つのチームであるという想いで、外部のパートナーの方々にも同じように接しています。日々コミュニケーションする中で、私の名前を覚えて頂いて、投資やプロジェクトに関して私宛に問い合わせを頂けると、GHITの代表として見てくれているような気がして日々の励みになります。
GHITも2018年4月から第二期に入り、次の5年では製品を2つ出すという大きい目標を掲げており、この目標に関わっていけるのは非常にワクワクします。今後は、医薬品アクセスの分野までGHITとして関わり、GHITの投資で開発された製品が助けを必要としている人たちに届くのを見届けたいと思っています。設立当初から資金拠出パートナーの皆様や製品開発パートナーの方々など、色々な方からの期待も背負っていますので、緊張感を持って取り組みたいです。GHITが製品を出すことができたら、まだ開発が進んでいない分野の研究者や先生方への励みにもなるし、競争心も促せると思います。
インターンとして設立1年目に関わることができて、設立5年目という節目に戻ってくることができたのは感慨深いです。多様性豊かな職場で、組織の成長と自身の更なる成長に向けて、人との関わりを大切に、日々取り組んで行きたいと思います。
マネージャー
ファイザー株式会社で約3年間MRとマーケティングに従事し、2017年2月にGHITに入社。現在は投資戦略・企画 兼 マネジメントのマネージャーとして、公募から投資を決定するまでの一連のプロセスや、投資後の各プロジェクトの進捗管理まで担当している。2013年のGHIT設立時にインターンとして1年ほど勤務し、投資プロセスのマニュアル作成や、システム導入などに携わっていた。法政大学法学部卒業。
(所属・役職はインタビュー当時のものです)