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September 12, 2018 Leadership

BTスリングスビー 2018年度末をもってCEOを退任

公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(以下、GHIT Fund)は本日、GHIT Fund CEO、BTスリングスビーが2018年度末をもってCEOを退任することを発表いたします。スリングスビーは、2011年に国際的な官民ファンドであるGHIT Fundのアイデアを考案し、2013年にGHIT Fundを設立しました。また、GHIT Fundの資金規模を3倍に拡大し、日本の企業、大学、研究機関による新薬開発への投資を牽引してきました。

 

鈴木秀生氏(外務省地球規模課題審議官兼大使)は、「スリングスビー氏のリーダーシップ、献身、情熱により、低中所得国に蔓延する感染症のための新薬開発(グローバルヘルスR&D)に対する日本の取り組みは一変しました。スリングスビー氏のもと、今では、GHIT Fundは日本を代表するグローバルヘルスR&Dの機関として国際的にも認知されています。」と述べています。

 

中山讓治氏(第一三共株式会社代表取締役会長兼CEO、日本製薬工業協会会長)は、「スリングスビー氏のアントレプレナーシップは、GHIT Fundの設立に極めて重要な役割を果たし、企業にオープンイノベーションへの参画という新たな道を開きました。GHIT Fundの設立によって、日本の民間企業は、世界で最も貧しい声なき人々の病気を癒す革新的な医薬品の開発を通じて、グローバルヘルスに貢献できるようになっただけでなく、企業価値を向上させることができました。これは大変に意義深いことです。」とのコメントを寄せています。

 

ジェレミー ファラー氏(ウェルカム・トラスト代表)は、「スリングズビー氏は、グローバルヘルスにおける革新的な資金拠出メカニズムや、画期的なパートナーシップを構築した類まれなパイオニアです。市場原理が十分に機能しない分野において、イノベーションを促進している同様の機関にとって、GHIT Fundの先駆的なモデルはその手本となっています。」と述べています。

 

トレバー マンデル氏(ビル&メリンダ・ゲイツ財団グローバルヘルスプログラムプレジデント)は、「スリングスビー氏は、2013年以来、ビル&メリンダ・ゲイツ財団と日本の間に極めて重要なパートナーシップを築いてきました。そして、日本の製薬企業、大学、研究機関が新薬開発に参画しやすい環境を作り、低中所得国の人々を救う新薬ポートフォリオを構築しました。」とのコメントを寄せています。

 

スリングスビーのリーダーシップのもと、GHIT Fundの資金拠出パートナーとスポンサーは当初の約3倍となる26団体にまで拡大し、資金調達額(累積)は約100億円から約350億円にまで増加しました。 現在、GHIT Fundは40件以上の革新的な治療薬、ワクチン、診断薬開発に投資しています。スリングスビー​は2019年3月末までCEOの任に当たります。また、GHIT Fundはスリングスビー​の後任となる次のCEOの採用を開始しています。

 

スリングスビーはこのたびの発表にあたり、次のように述べています。「素晴らしいパートナーとマネジメントチームとともに、GHIT Fundの立ち上げから、運営、組織の拡大に携わることができたことは、私の人生における名誉です。GHIT Fundの設立においては、私のメンターをはじめ、製薬企業、財団、政府から多大な支援を頂きました。評議委員、理事、選考委員、アドバイザーからの助言をもらいながら、GHIT Fundは成長を続けることができました。これこそ真のパートナーシップだと思います。今後は、リーダーシップチームがGHIT Fundの第二章を導いてくれることを確信しています。私は、次のCEOへの円滑な継承のための準備を進め、2019年3月末まで自身の責務を全うします。」

 

GHIT Fund会長・代表理事の中谷比呂樹は、「スリングスビー氏の斬新な発想と強力な実行力は、世界中の顧みられない患者さんのために、国内外のステークホルダーに多大な影響を与え、グローバルヘルスへの参画を強く促しました。彼が2011年にGHIT Fundの最初の構想をレストランで書いた紙ナプキンは額に入れられて、今もGHIT Fundのオフィスに飾られています。それを目にするたびに我々は思いを新たに、前進を続けます。」と述べています。