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February 8, 2022

【第6回目】 連続ウェビナー第2弾「顧みられない熱帯病との闘いにおける医薬品アクセス拡大の課題」

顧みられない熱帯病(NTDs)は、世界中で一般に「アクセスが難しい」とされる地域に暮らす人々の間で蔓延しています。彼らをNTDsから守るためには、優れた医薬品を開発するだけでは十分ではなく、それらの医薬品へのアクセスを確保することが必要です。このアクセスの確保は複雑な問題であり、一つの組織だけで達成できるものではありません。

 

NTD連続ウェビナー第2弾では、アクセスに関するいくつかの概念的な側面を明らかにし、アクセスに関する代表的な課題を様々な観点から議論し、それらを克服する方法を考えます。また、本連続ウェビナーでは、日本のアクターたちが、こうしたアクセスの課題解決に向けてどのように貢献できるかも考えていきます。

 

使用言語:英語(日本語による同時通訳あり)

参加費:無料

主催:日本顧みられない熱帯病アライアンス(JAGntd)

後援:グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)

 

ウェビナーの概要は、JAGntdウェブサイトからご確認いただけます。



第6回 「医薬品業界へのナッジ②:特許はレバレッジか障壁か」

日時:2022年2月17日(木)17:00-18:00(日本時間)

参加登録:https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_oQj14Qp4SXihr8g6fn8_Gw

講師:エステバン・ブッローネ氏 Medicines Patent Pool

 

セッション6では、医薬品の特許権を集めた医薬品特許プール(MPP)の役割を紹介します。MPPは国連が支援する公衆衛生団体で、中低所得国におけるエイズ・マラリア等の医薬品へのアクセスを向上させるために活動しています。特に、医薬品へのアクセスを改善するためのメカニズムとして、製薬企業が有する医薬品の特許をプールしてジェネリック企業にライセンスしています。各企業はこのライセンスをもとに医薬品を特定の発展途上国向けに開発します。本講演では、この仕組みがどのように機能しているか、また、これにより解決できるアクセス課題を説明します。また、同様のメカニズムをNTD治療薬に適用する可能性を探ります。

 

第6回以降の予定

・第7回「資金調達:誰が何のために支払うのか」2022年3月

 

過去に開催したセミナーの動画はJAGntdのYoutubeチャンネルからご覧頂けます。 

 

第1回「概念と定義:アクセスとは何か(米国のシャーガス病を例にして)」

 

第2回「開発者の視点:アフリカトリパノソーマ症(アフリカ睡眠病)の治療薬フェキシニダゾールについて」

 

第3回「国の視点:タンザニアの住血吸虫症に対する小児用プラジカンテルの使用について」

 

第4回「WHO/ESPENの視点:アフリカにおけるNTDsを対象にした国家対策プログラムの強化」

 

第5回「医薬品業界へのナッジ①:製薬会社の取り組みの可視化」