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January 11, 2022

【第5回目】 連続ウェビナー第2弾「顧みられない熱帯病との闘いにおける医薬品アクセス拡大の課題」

顧みられない熱帯病(NTDs)は、世界中で一般に「アクセスが難しい」とされる地域に暮らす人々の間で蔓延しています。彼らをNTDsから守るためには、優れた医薬品を開発するだけでは十分ではなく、それらの医薬品へのアクセスを確保することが必要です。このアクセスの確保は複雑な問題であり、一つの組織だけで達成できるものではありません。

 

NTD連続ウェビナー第2弾では、アクセスに関するいくつかの概念的な側面を明らかにし、アクセスに関する代表的な課題を様々な観点から議論し、それらを克服する方法を考えます。また、本連続ウェビナーでは、日本のアクターたちが、こうしたアクセスの課題解決に向けてどのように貢献できるかも考えていきます。

 

使用言語:英語(日本語による同時通訳あり)

参加費:無料

主催:日本顧みられない熱帯病アライアンス(JAGntd)

後援:グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)

 

ウェビナーの概要は、JAGntdウェブサイトからご確認いただけます。



第5回 「医薬品業界へのナッジ①:製薬会社の取り組みの可視化」

日時:2022年1月20日(木)17:00-18:00(日本時間)

参加登録:https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_mLxUEax1S36uSCDiOVyWmQ

講師

・マーゴ・ウォレン氏 Access to Medicine Foundation

・高口伸一氏 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社​​

 

セッション5では、Access to Medicine Foundation (AMF)の活動を紹介します。AMFは独立非営利団体で、中低所得国における医薬品アクセスを改善するために製薬会社を刺激し、指導していくことを使命としています。同団体が2年ごとに公表しているAccess to Medicine Indexは、製薬会社間のアクセス改善競争を促進しています。本講演では、AMFが考える医薬品アクセス上の主な障壁と、それを改善するためにAMFがどのように製薬業界を変化させてきたかを解説します。また、AMFを支持する日本の投資企業の見解も紹介します。NTD治療薬へのアクセスに関するAMFの取り組みが、世界においてどのような意味を持つのか、理解を深めることができます。

 

第5回以降の予定

・第6回「医薬品業界へのナッジ②:特許はレバレッジか障壁か」2022年2月

・第7回「資金調達:誰が何のために支払うのか」2022年3月

 

過去に開催したセミナーの動画はJAGntdのYoutubeチャンネルからご覧頂けます。 

 

第1回「概念と定義:アクセスとは何か(米国のシャーガス病を例にして)」

 

第2回「開発者の視点:アフリカトリパノソーマ症(アフリカ睡眠病)の治療薬フェキシニダゾールについて」

 

第3回「国の視点:タンザニアの住血吸虫症に対する小児用プラジカンテルの使用について」

 

第4回「WHO/ESPENの視点:アフリカにおけるNTDsを対象にした国家対策プログラムの強化」