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Project IDG2025-216
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受領年2025
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投資金額¥584,238,711病気Malaria対象Drug開発段階Clinical Phase1パートナー愛媛大学 , GlaxoSmithKline Investigacion y Desarrollo, S.L. , PATH過去の案件
イントロダクション/背景
イントロダクション
現在のマラリア予防は、WHOが推奨する予防内服とワクチン接種に依存しているが、いずれも限界がある。予防内服は継続的な服用に伴う服薬遵守の課題と薬剤耐性リスクを抱え、RTS,SやR21などのワクチンも有効性維持のため複数回接種やブースターが必要である1。モノクローナル抗体(mAb)は、単回の皮下または筋肉内投与で即時かつ高レベルの防御を提供できる有望な補完戦略であり、服薬遵守の問題を回避しつつ耐性リスクを低減できる。特に季節性マラリア予防に適しており、4〜6か月の防御を目指すGHITの開発優先事項とも一致する。本アプローチは、RTS,S開発を通じて蓄積された知見に基づき、スポロゾイト表面のCSタンパク質に対する抗体が防御と強く関連することに支えられている。抗体工学による高効力化と半減期延長を組み合わせることで、本プログラムはアフリカの小児といった高リスク集団に対する、スケーラブルな単回投与予防介入の実現を目指す。
プロジェクトの目的
本プロジェクトの目標は、開発中のモノクローナル抗体 (mAb) をWHOの推奨を通じて実際の導入につなげることである。対象はサハラ以南アフリカに居住する3歳未満児である。初期のユースケースは、季節性伝播地域において雨季前に単回皮下投与を行い、高レベルの防御を誘導することである。この目標に向けて、我々は現在、健常成人を対象に安全性および薬物動態(PK)を評価する初回ヒト投与(FIH)Phase 1試験の実施準備を進めている。GSK-TC-001 mAbは、RTS,S/AS01接種により防御が得られた被験者由来抗体を基盤とし、半減期延長およびFc機能強化を施した候補であり、安全性および生物学的活性に基づいて選抜されている。これまでのGHIT(G2021-111, G2023-219)プロジェクトを通じて、製造プロセスの確立、毒性評価およびGLP毒性試験を完了し、原薬・製剤ロットの製造と臨床試験に必要なPKおよび抗薬物抗体(ADA)測定系の整備を進めてきた。現在はFIH試験開始に向けた規制当局への申請準備を進めている。
プロジェクト・デザイン
目的1:Phase 1試験
マラリア非曝露の健常成人を対象にPhase Ia試験を実施し、安全性、忍容性、PKおよび免疫原性を評価する。規制・倫理・施設準備を事前に整え、単回皮下または静脈内投与の用量漸増コホート(プラセボ対照含む)を設定する。用量進行前に安全性をレビューし、追跡期間は最大52週とする。PKおよびADA解析により用量選択およびPhase 2試験の実施可能性を評価する。
目的2:探索的機能アッセイの開発。
作用機序に整合した機能アッセイの実現可能性を評価し、試薬調達とパイロット試験を行う。選択したアッセイを開発・適格性確認し、少なくとも1つの臨床試料測定に適した系を確立する。
目的3:Phase 2臨床開発の準備
CHMIの位置づけ、対象集団、試薬の可用性、マラリア介入環境との整合を検討し、第2相開発経路を評価する。最終成果として、プロトコール概要、パートナー候補リスト、更新版の統合製品開発計画(iPDP)を策定する。
本プロジェクトによって、グローバルヘルスの課題はどのように解決されますか?
2024年にはマラリアの臨床症例は2億8200万件、死亡は61万人に達した。2015〜2024年において罹患率は人口1000人当たり58件から64件へ増加しており、マラリア対策が停滞しており、新しい対策法が求められている2。サヘル地域(サハラ砂漠南縁の半乾燥地域)では、季節性マラリア予防(SMC:雨季前後に予防薬を定期投与する戦略)が約80%の高い有効性を示すが、月1回投与の実施負担や薬剤耐性の問題により、東部および南部アフリカでは影響が限定的である。既存ワクチンの定期予防接種(EPI)では中等度の有効性だが、季節ブースターを組み合わせたハイブリッド戦略ではSMCに匹敵する有効性を示す。ただし、この戦略では3年間に5回接種を行う必要がある。本プロジェクトで開発するmAbは単回投与で高レベル防御を提供し、既存介入の限界を克服できる可能性がある。医療システムへの負担を軽減しつつ、アフリカの小児における疾病および死亡を予防し、流行抑制および排除を加速させる。
本プロジェクトが革新的である点は何ですか?
GSK-TC-001は、既存介入の運用面および生物学的限界を克服するために設計された新たなマラリア予防法である。単回皮下投与による長期防御を実現するため、Fc機能強化と半減期延長が組み込まれている。RTS,S接種により防御が得られた個体由来抗体を基盤とし、自然に獲得された防御免疫の特性をスケーラブルな生物製剤へと展開している。前臨床段階では良好な安全性と高い生物学的活性が確認されている。さらに、本プログラムはGMP製造および主要な非臨床評価を完了しており、早期臨床試験へ移行可能な段階に到達している。
各パートナーの役割と責任
PATH: プロジェクト全体の管理およびマイルストーン管理、Phase 1試験の実施支援、その後の開発計画の策定、開発計画(iPDP)の継続的な更新および管理
GSK: 規制スポンサーとしてPhase 1試験の実施および監督、治験薬供給、安定性試験の実施、PKおよび抗薬物抗体(ADA)アッセイの開発
愛媛大学: 臨床試料を用いた探索的・機能的評価系の開発および検証
他(参考文献、引用文献など)
1. World Health Organization website. Publications page. Seasonal malaria chemoprevention with sulfadoxine–pyrimethamine plus amodiaquine in children: a field guide. Accessed July 25, 2025. https://www.who.int/publications/i/item/9789240073692
2. World Health Organization. World Malaria Report 2025. Accessed February 10, 2026. https://www.who.int/teams/global-malaria-programme/reports/world-malaria-report-20245
Investment
プロジェクト
熱帯熱マラリア原虫CSPを標的としたモノクローナル抗体の安全性および薬物動態を評価するPhase 1臨床試験




