Investment

プロジェクト

マラリアに対する化合物探索プログラム
Project Completed
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  • 受領年
    2015
  • 投資金額
    ¥15,000,000
  • 病気
    Malaria
  • 対象
    Drug
  • 開発段階
    Hit Identification
  • パートナー
    第一三共RDノバーレ株式会社, Medicines for Malaria Venture (MMV)

最終報告書

1. プロジェクトの目的

このプロジェクトの目的は、第一三共RD ノバーレの天然抽出物ライブラリーから、新規抗マラリア化合物を同定することである。目的としているヒット化合物は、抗マラリア薬のヒット化合物に関するMMVおよびGHITの基準を満たしてHit-to-Lead段階へ進めることのできる化合物である。

 

2. プロジェクト・デザイン)

第一三共RDノバーレは、グリフィス大学へ、マラリア原虫の無性血液期成長阻害を測定するフェノタイプスクリーニングをするための3万種類の天然抽出物ライブラリーを提供した。活性があり細胞毒性のないサンプルを分画し、活性のある画分を同定した。活性画分を精製し、活性成分の特性を明らかにした。

 

3. プロジェクトの結果及び考察

スクリーニングの結果、抗マラリア活性(3D7)と許容できる細胞毒性(HEK293)を有する5つのヒット株(A113594、A113830、A114750、F36316、F82189)を同定した。活性のある菌株を再培養し、その培養液を分画した。189の分画サンプルを調製し、Plasmodium falciparum(3D7株:薬剤感受性)およびHEK293細胞を用いて細胞毒性試験を行った。その結果、A113594株、F36316株、F82189株からは活性のある画分は確認されなかった。一方、A114750株の画分は、試験したすべての希釈率で寄生虫を完全に阻害した。しかし、A114750株の活性成分は、Borrelidinであることが判明した。Borrelidinは、哺乳類、細菌、原生動物のスレオニルtRNA合成酵素(ThrRS)を阻害することが知られているマクロライドである。しかし、単回投与の抗マラリア薬としての開発には適していない。A113830株のサンプルからは、標準的な分画プロトコルを用いて活性画分を分離することができなかった。しかし、分画前サンプル(C17およびG19)には強力な活性が検出され、このサンプルに細胞毒性はなかった。また、2つの独立した試験機関(GRIDD及びTCGLS)において、無性血液期成長阻害試験(Pf3D7)における分画前サンプルの活性が確認された。現在、分画前サンプルは、(P. berghei)の肝臓ステージの分裂体アッセイ(UCSD)および機能的な二重配偶子形成アッセイ(ICL)を実施している。A113830株の分画前サンプルの寄生虫学的プロファイリングが完了した後、チームはデータを分析し、データが十分に説得力のあるものであれば、活性成分の特性評価とさらなる開発のためにGHIT HTLPの新しい提案を提出する。