Investment

プロジェクト

Mpox検出のためのIso-PAS技術の開発と性能評価(Iso-PAS Mpox)
  • 受領年
    2025
  • 投資金額
    ¥71,279,693
  • 病気
    NTD(Others)
  • 対象
    Diagnostic
  • 開発段階
    Technical Feasibility
  • パートナー
    株式会社 TBA ,  国立健康危機管理研究機構 (JIHS) ,  PATH ,  国立生物医学研究所(INRB) ,  ニプロ株式会社

イントロダクション/背景

プロジェクトの目的

本プロジェクトでは、安価、簡便な遺伝子検査法であるIso-PAS法を用いて、エムポックスのクレードIとクレードIIを区別できる検査キットの開発とその評価に取り組みます。将来的にはエムポックス蔓延地域での実証データを積み上げ、WHOの緊急使用リスト(EUL)に登録されることを目指します。

 

プロジェクト・デザイン

本プロジェクトでは、以下の活動を実施します。

1)Iso-PAS技術を用いたエムポックス検査薬のプロトタイプ開発と合成DNAを用いた性能評価を行います。

2)コンゴ民主共和国において臨床検体を用いたプロトタイプの性能評価を行います。

本プロジェクトによって、グローバルヘルスの課題はどのように解決されますか?

本プロジェクトでは、インフラの整っていない地方の施設でも使用できる簡便なエムポックス検査キットの開発を提案します。現在利用可能な検査は、大都市の中央検査室でのみ提供されているため、患者が多く発生する地方では検体を大都市の検査室に輸送する必要があり、診断に長期間を要することが問題になっています。本開発品ではエムポックス検査を患者発生地域に近い施設で実施でき、早期に適切な治療につなげることができます。

本プロジェクトが革新的である点は何ですか?

本プロジェクトが提案するIso-PAS技術では、高価な検査装置を必要とせず、ラテラルフローアッセイと同等の簡便な操作で高感度な遺伝子検査が可能です。また、エムポックスウイルスを検出するのみならず、エムポックスウイルスのクレードを判別することができます。さらに、本技術では、検出対象が異なった場合でも共通のカセットとストリップを使用することができ、プライマーとプローブを新たに設計するだけで他の疾患にも迅速に適用できます。

各パートナーの役割と責任

- ニプロ株式会社:指定された開発パートナーとして、ニプロはプロジェクト全体を管理します。また、カセットや試薬の改良を行います。

- 株式会社TBA:Mpox検出試薬、ストリップの開発と最適化を行います。また、プロトタイプキットの製造を担当します。

- 国立健康危機管理研究機構 (JIHS): コンゴ民主共和国における試作品の評価試験を計画、管理します。

- PATH:試作品の開発、改良に関して技術的なアドバイスを行います。また、コンゴ民主共和国における評価試験の実施を支援します。

- 国立生物医学研究所 (INRB):コンゴ民主共和国における評価試験に検体を提供し、試験を実施します。