結核に対する化合物探索プログラム
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受領年2022
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投資金額¥15,297,090病気Tuberculosis対象Drug開発段階Hit Identificationパートナー第一三共RDノバーレ株式会社 , The Global Alliance for TB Drug Development
最終報告書
1.プロジェクトの目的
本プロジェクト S2022-231 は、S2020-231 に引き続き、結核菌 RNA ポリメラーゼ(RNA-P)を阻害することで、結核菌(Mycobacterium tuberculosis)の生育を阻害し、結核の新規治療法につながる新規天然物を探索することを主な目的とした。
2.プロジェクト・デザイン
第一三共RDノバーレが微生物を選択してその微生物抽出サンプルを提供し、TBアライアンスは共同研究先のイリノイ大学シカゴ校およびテキサスA&M大学と連携してサンプルを結核菌生育阻害アッセイおよびRNA-P阻害アッセイで評価する。ヒットした有望なサンプルについてはサンプルに含まれる天然物の特定を進める。
3.プロジェクトの結果及び考察
両アッセイで評価した134抽出サンプルのうち、3抽出サンプルが両アッセイで活性を示した。これらの3抽出サンプルから調製した72の分画サンプルを両アッセイで再評価した。いくつかの分画サンプルの特定フラクションは両アッセイで活性を示したが、LC-MS分析の結果、それらは既知の化合物の類似体であると判断され、安全性の懸念がありさらなる検討へ進めることはできなかった。他のフラクションでは、一方または両方のアッセイで強い活性を示さなかった。残念なことに、注意深く分析した結果、プロジェクトの目的を満たす有望なサンプルを特定することはできなかった。




