Investment

プロジェクト

結核に対する化合物探索プログラム
  • 受領年
    2020
  • 投資金額
    ¥11,830,099
  • 病気
    Tuberculosis
  • 対象
    Drug
  • 開発段階
    Hit Identification
  • パートナー
    第一三共RDノバーレ株式会社 ,  The Global Alliance for TB Drug Development

最終報告書

1.プロジェクトの目的

RNAポリメラーゼは、Rifampicinに代表される結核治療の有効なターゲットである。しかし、Rifampicinには多くの課題が存在している。このプロジェクトは、最近文献で報告された新規天然物に基づいて行い、その生産微生物が有する生合成遺伝子配列を持つ微生物を予め選択し探索に用いる。

 

2.プロジェクト・デザイン

第一三共RDノバーレ、イリノイ大学シカゴ校(UIC)、テキサスA&M大学、TBアライアンスの4者間の共同研究で進めた。この期間の目的は、その実現可能性を実証し、さらにスケールアップした微生物培養と活性成分の特性評価を含むさらなる研究のために、少なくとも1つの関心のある画分を特定することであった。

 

3.プロジェクトの結果及び考察

約300種類の微生物培養サンプルを標的酵素アッセイと結核菌に対する表現型スクリーニングでスクリーニングした。あらかじめ設定したデシジョンツリーに基づき、最終的に4つのサンプルを選び出した。これらの微生物培養サンプルを分画することで、既知のRNAポリメラーゼ阻害剤を除去し、新規のRNAポリメラーゼ阻害剤を含む可能性のある分画を1つ残した。この研究の完了のためには、2年目に微生物培養のスケールアップと活性成分の単離を行う必要がある。この1年間の共同研究により、このスクリーニングパラダイムの実現可能性が確立された。それは、微生物のゲノム情報、酵素アッセイ、結核菌に対する表現型スクリーニングを組み合わせることで、天然物スクリーニングの生産性を向上させることができることである。