イベント
【第3回目】 連続ウェビナー第2弾「顧みられない熱帯病との闘いにおける医薬品アクセス拡大の課題」
顧みられない熱帯病(NTDs)は、世界中で一般に「アクセスが難しい」とされる地域に暮らす人々の間で蔓延しています。彼らをNTDsから守るためには、優れた医薬品を開発するだけでは十分ではなく、それらの医薬品へのアクセスを確保することが必要です。このアクセスの確保は複雑な問題であり、一つの組織だけで達成できるものではありません。
NTD連続ウェビナー第2弾では、アクセスに関するいくつかの概念的な側面を明らかにし、アクセスに関する代表的な課題を様々な観点から議論し、それらを克服する方法を考えます。また、本連続ウェビナーでは、日本のアクターたちが、こうしたアクセスの課題解決に向けてどのように貢献できるかも考えていきます。
使用言語:英語(日本語による同時通訳あり)
参加費:無料
主催:日本顧みられない熱帯病アライアンス(JAGntd)
後援:グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)
ウェビナーの概要は、JAGntdウェブサイトからご確認いただけます。
第3回 「国の視点:タンザニアの住血吸虫症に対する小児用プラジカンテルの使用について」
日時:2021年11月18日(木)16:00-17:00(日本時間)
参加登録:https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_YCJsOqczQE6d7sRAipUyDQ
スピーカー
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ピーター・スタインマン氏 スイス熱帯・公衆衛生研究所、小児用プラジカンテル・コンソーシアム
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カージャ・ヤヒャ=マリマ氏 ムヒンビリ保健・関連科学大学(タンザニア)
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ポール・カズヨバ氏 タンザニア国立医療研究機関
セッション3では、NTD新薬の導入に向けた課題を国の視点から検証します。小児用プラジカンテルは、まだ承認されていないものの、住血吸虫症に感染した子どもたちを治療するための新薬として期待されています。本セッションでは、小児用プラジカンテル・コンソーシアムのグローバルアクセス戦略を紹介したのち、タンザニアにおける小児用プラジカンテルの将来的な導入に向けたプロジェクトを解説します。新薬の承認前でも各国ができる準備について、受け入れと普及体制の整備に焦点を当てて理解を深めます。
第3回以降の予定
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第4回「WHOの視点:アフリカにおけるNTDsを対象にした国家対策プログラムの強化」2021年12月
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第5回「医薬品業界へのナッジ①:製薬会社の取り組みの可視化」2022年1月
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第6回「医薬品業界へのナッジ②:特許はレバレッジか障壁か」2022年2月
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第7回「資金調達:誰が何のために支払うのか」2022年3月
過去に開催したセミナーの動画はJAGntdのYoutubeチャンネルからご覧頂けます。
第1回「概念と定義:アクセスとは何か(米国のシャーガス病を例にして)」
第2回「開発者の視点:アフリカトリパノソーマ症(アフリカ睡眠病)の治療薬フェキシニダゾールについて」