About the GHIT Fund


代表挨拶

2016年度、GHIT Fundの製品開発パイプラインは飛躍的に進捗をしました。また、2016年度はグローバルヘルスに対する強力なコミットメントが表明された年でもあり、これまで以上に世界の意志の強さが表れました。2016年5月に開催されたG7伊勢志摩サミットでは、日本政府はグローバルヘルスで主要な役割を果たす取り組みに対して11億ドルの支援を表明し、GHIT Fundと国連開発計画(UNDP)に対して1億3,000万ドルの支援を行うことを発表しました。これによって、日本は、世界の顧みられない病気に対する製品開発(R&D)への支援が揺るぎないものであることを世界に対して示しました。このコミットメントは、これまでに日本で開催されたG7・G8サミットの中でも、グローバルヘルス分野におけるレガシー(遺産)といえるものです。

さらに、GHIT Fundは、新たにグローバル製薬企業やバイオテクノロジー企業など10社を資金拠出パートナー・スポンサーとして迎えました。新たなパートナーの協力によって、GHIT Fundは大幅に投資能力を拡大しています。そして、2016年8月にアフリカで初めて開催された、アフリカ開発会議(TICAD)において、日本はアフリカの未来に対する強い意志を表明するとともに、人々の健康と活力ある経済の関連性についても強調しました。これらのコミットメントがなされた背景には、エボラ熱やジカ熱の大規模な流行が発生したことにより、グローバルヘルスR&Dの重要性が改めて認識されたからに他なりません。効果的な治療薬、ワクチン、診断薬がいまだに存在しないことや、それらの製品をどのように患者に届けるのかというアクセスに関する課題を通じて、私たちにはまだやるべきことが山積しているということを改めて学びました。GHIT Fundにとってアクセスは最重要事項です。今後、製品化が期待される治療薬、ワクチン、診断薬が効果を発揮し、かつ、それらを購入しやすい価格で患者に提供できるように、GHIT Fundは設立以来、継続的に取り組んできました。

2017年度、GHIT Fundは5周年を迎えました。グローバルヘルスR&Dを加速させようという私たちのモチベーションはこれまで以上により強くなっています。創造性、勇気、そして情熱を私たちに提供してくれている、製品開発パートナー、資金拠出パートナー、スポンサー等に対して深く感謝を申し上げます。


  • Signature
    黒川清
    会長

  • Signature
    スリングスビーBT
    CEO