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2018年度から2022年度のストラテジックプランを策定:速やかな製品供給を見据え、製品開発をさらに加速

2017.12.11

公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(以下、GHIT Fund)はこのたび、2018年度から2022年度の5年間(第二期)を対象としたストラテジックプランを策定しました。

 

GHIT Fundは、グローバルヘルス分野の製品開発(R&D)に特化した世界初の国際的な官民パートナーシップとして、2013年4月の発足以来、日本の創薬技術と知見を活用し、世界の最貧国の人々の命を救うための治療薬、ワクチン、診断薬の製品開発に取り組んできました。

 

このたび策定したストラテジックプランは、「研究開発の推進と製品化の実現」、「製品供給を見据えた戦略・パートナーシップの構築」、「ガバナンスの維持、さらなる強化」、「財務戦略」の4項目を重点戦略とし、今後も日本と海外のパートナーシップを通じてグローバルヘルスR&Dを推進して参ります。

 

本ストラテジックプランにおける「研究開発の推進と製品化の実現」では、創薬の初期段階である探索研究から臨床試験に至るまでの各段階において、有望な製品開発案件への投資を行うとともに、特に臨床試験に対して積極的な投資を行い、2022年度末までに2製品の規制当局による承認を目指します。「製品供給を見据えた戦略・パートナーシップの構築」においては、製品開発パートナーが製品化を円滑に行うことができるように支援を行うとともに、国連開発計画(UNDP)等の国際機関や国内の機関とも連携し、薬事戦略、製造、流通、資金確保、アドボカシー等の低中所得国における製品供給戦略の評価体制をさらに強化していきます。また、「ガバナンスの維持、さらなる強化」、「財務戦略」はGHIT Fundのビジョンやミッションを達成するための礎となります。

 

ストラテジックプランの策定にあたり、GHIT FundのCEOであるBTスリングスビーは次のように述べています。「GHIT Fundは、日本の創薬能力を最大限に引き出すことで、日本におけるグローバルヘルスR&Dを変革してきました。医薬品を必要とする人々の元に一日も早く届けることができるよう、国内外の機関と連携しながら、製品開発を加速させていきます。」

 

GHIT Fundの会長である黒川清は次のように述べています。「グローバリゼーションや急速な都市化、気候変動などに伴い、感染症の拡大は人類にとって大きな脅威であり続けるでしょう。世界でも高い水準にある日本のイノベーションを最大限に活用し、グローバルヘルスR&Dを推進する意義は大きく、そのために今後もGHIT Fundが強いリーダーシップを発揮していきます。」

 

GHIT Fundは2013年4月に発足以来、世界的な疾病負荷の軽減に貢献する有望な製品開発案件に対して投資を行ってきました。2017年12月現在、累計68件1に対して、総額約115億円の投資を行い、現在7件の臨床試験が行われています。2017年6月には、日本政府(外務省、厚生労働省)、製薬企業などの民間企業2、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、ウェルカム・トラストなど官民のパートナーがさらなる資金拠出に対してコミットメントを表明し、その総額は2018年度から2022年度までの5年間で200億円規模となる見込みです3

 

GHIT Fundではこのストラテジックプランに基づき、日本と海外のオープン・イノベーションを促進することによって、低中所得国に蔓延する感染症の制圧に必要な治療薬、ワクチン、診断薬などの製品開発を加速して参ります。

 

12017年12月11日現在、臨床試験7件、非臨床試験11件、探索研究22件が進行中。すでに終了または中止した案件は28件。詳細については、https://www.ghitfund.org/impact/portfolio/advance/jpを参照のこと。

2アステラス製薬株式会社、エーザイ株式会社、塩野義製薬株式会社、第一三共株式会社、武田薬品工業株式会社、中外製薬株式会社、富士フイルム株式会社、大塚製薬株式会社、協和発酵キリン株式会社、シスメックス株式会社、大日本住友製薬株式会社、田辺三菱製薬株式会社、グラクソ・スミスクライン株式会社、ジョンソン・エンド・ジョンソン、メルク(Merck KGaA)

32017年6月1日プレスリリースを参照のこと。https://www.ghitfund.org/about/mediacenter/pressdetail/detail/176/jp

 

 

【GHIT Fund 第二期におけるストラテジックプラン】

 

対象期間

2018年(平成30年)4月から2023年(平成34年)3月までの5年間

 

重点戦略

※ (かっこ)内は目標値を示す。

 

 

1. 研究開発の推進と製品化の実現

1.1 臨床後期案件への積極的な投資

・ 規制当局による薬事承認(2製品)

・ 臨床後期試験における概念実証(Proof of Concept: POC)の達成(3件)

・ 第I相臨床試験(ヒト初回投与試験First in Human: FIH)の実施(5件)

 

1.2 日本の製薬業界、学術界によるイノベーションの更なる推進

・ 非臨床試験の実施(8件)

・ リード化合物探索(Hit-to-Lead)の実施(5件)

・ 革新的な診断薬への投資(5件)

 

1.3 投資成果の最大化

・ 非臨床試験(6件)および臨床試験(4件)のサイトレビュー

・ PLSC による、年次ポートフォリオレビューの実施(各年)

PLSC:ポートフォリオ&ローンチ・ストラテジー・コミッティー。理事会内に設置された小委員会で、GHIT Fundのポートフォリオ戦略、製品供給戦略について協議を行う。

 

2. 製品供給を見据えた戦略・パートナーシップの構築

2.1 製品供給戦略のレビューと評価体制の構築

・ PLSC による、臨床後期案件に関する製品供給戦略のレビュー(10件)

2.2 国連開発計画(UNDP)および国内外の機関との製品供給準備における連携強化

・ UNDPおよび国内外の機関と、臨床後期案件の製品供給戦略を協議(6件)

・ 製品開発パートナーおよび関係機関と、当該国における製品供給戦略を協議(6件)

・ 製品供給戦略に関する広報活動(20件)

 

3. ガバナンスの維持、さらなる強化

3.1 コーポレートガバナンスおよび組織のさらなる強化

・ 内閣府による検査(3年に1回)

・ 外部監査人による会計監査(各年)

・ 内部監査(各年)

・ 内部規定の評価(3回)

 

4. 財務戦略

4.1 投資マネジメントの効率化および共同投資の推進

・ 年間予算の管理費を5%台までに維持

・ GHIT Fundと国内外の助成機関による共同投資比率*を1 : 1に

* 2017年12月現在 GHIT Fundによる投資総額 : 他機関による投資総額 = 1 : 0.5

 

4.2 GHIT Fundの第三期(2023年度〜2027年度)に向けた資金調達および投資計画の策定

・ GHIT Fundの第三期に向けた資金拠出パートナーからのコミットメントの確保

  

注意事項:本プレスリリースは将来予想に関する記述を含んでおり、十分な資金拠出の確保の可否、研究開発プロセスを通じた新薬の開発状況、許認可の取得等を含む多くのリスク、不確実性その他の要因により、実際の結果は、将来予想に関する記述における予測から大きく乖離する可能性があるため、実現の確約や保証をするものではありません。

 

 

 

 

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