About the GHIT Fund


イベント

GHIT Fund設立記者発表会 in 横浜(アフリカ開発会議/TICAD)
2013.06.17

GHIT Fund設立記者発表会 設立パートナー*との記念写真

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活動報告

2013年6月1日(土)横浜で開催された第5回アフリカ開発会議(TICAD V)にて、グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)設立記者発表会を行いました。記者発表会には、GHIT Fundの設立パートナーである日本政府(外務省、厚生労働省)、製薬企業(アステラス製薬株式会社、エーザイ株式会社、塩野義製薬株式会社、第一三共株式会社、武田薬品工業株式会社)、ビル&メリンダ・ゲイツ財団が一同に会し、医療・公衆衛生を牽引するリーダーがGHIT Fund設立に込めたそれぞれの思いを語りました。


記者発表会の冒頭、GHIT Fund CEOのBTスリングスビーは、「GHIT Fundは、アフリカなどの開発途上国で蔓延する感染症制圧に必要とされる医薬品やワクチンなどに関して、持続可能な製品パイプラインの構築を加速させていきます。そのために、日本の製薬企業、大学、研究機関が保有するイノベーションや技術を最大限に生かして、アフリカを含む海外の大学や研究機関とも連携しながら事業に取り組んでいきます。そして、世界中の人々の健康と生活を改善することに貢献していきます。」と述べました。

また、同日に受賞式が行われた野口英世アフリカ賞にも触れ、「アフリカにおける感染症との戦いを続ける人々に対して賞賛を贈ります。野口博士は、顧みられない熱帯病などで苦しむ多くの人々の生活を改善するために、グローバルな連携や情熱を具現化した方です。野口博士が抱いていた危機感、コミットメント、そして情熱を私たちも同様に持ち続けながら、世界中の人々の健康と生活を改善することに貢献していきたいと思います。」と述べました。


 

記者発表会では、スリングスビーがモデレーターを務め、GHIT Fund設立パートナーそれぞれに対して質問形式で行われました。パートナーは各々の観点から、GHIT Fundへの参画を決めた理由や、それぞれの事業活動とGHIT Fundとの関連性や位置づけに関して述べました。具体的には、経済発展が進む新興国や開発途上国において中長期的な視野に立った市場開拓や企業ブランディングの必要性、グローバルな課題の解決のためには従来の枠組みを超えたGHIT Fundのような官民連携による新しい取り組みやスキームが求められていることなどが述べられました。


記者からは、「途上国の患者へ貢献をしていく上で、将来製薬企業にもたらされる利益はどのようなものがあるか?」という質問が投げかけられました。各パートナーの考え方はそれぞれ異なるものの、開発途上国や新興国で必要とされる医療ニーズに応え、人々の健康を改善していくことが使命であり、短期的には利益は得られないかもしれないが、中長期的な視点から開発途上国の医療への貢献や市場の成長を期待していることなどが述べられました。

 

GHIT Fund会長の黒川清は記者発表会の閉会に際し、「今こそ官民連携による取り組みが求められている時代です。日本は世界有数の科学技術先進国であり、私たちができることを実行していかなければなりません。健康はすべての人々にとって最も重要なことです。健康な生活を送るためには、家族が健康でなければなりません、そして家族が健康であるためには子どもが健康でなければなりません。それがコミュニティや国の根幹となり、健康な世界を作るのです。

そういった世界を実現するために私たちができることを実行する、それは我々の共通の責任(collective responsibility)なのです。今、日本政府、日本の企業、ゲイツ財団で設立された新しい組織であるGHIT Fundが成功するためには皆さんのご支援とご理解が必要です。」と述べ設立記者発表会を締めくくりました。
 
* 写真左から、黒川清(GHIT Fund代表理事兼会長)、BTスリングスビー(GHIT Fund専務理事兼CEO)、野木森雅郁氏(アステラス製薬株式会社代表取締役会長)、手代木功氏(塩野義製薬株式会社代表取締役社長)、トレバー・マンデル氏(ビル&メリンダ・ゲイツ財団グローバルヘルスプログラムプレジデント)、内藤晴夫氏(エーザイ株式会社 代表執行役社長)、中山讓治氏(第一三共株式会社代表取締役社長兼CEO)、長谷川閑史氏(武田薬品工業株式会社代表取締役社長)、飯田慎一氏(外務省国際協力局地球規模課題総括課長)、山内和志氏(厚生労働省大臣官房国際課国際協力室長)

 
注:この記者発表会はすべて英語で行われました。